Webデザイナーに必要なPCスペックを現役のプロが解説

こんにちは。
ウサギ塾 講師の綾瀬です。

Webデザインの必須アイテム「パソコン」
買うにしても、メーカー、OS、メモリにHDD/SSD...と、選択肢が多くて訳が分からなくなっている人が多いのではないでしょうか。
安い買い物ではない為、Webデザインをする場合は一体どの程度のスペックが必要なのかをしっかりと吟味・理解してから買いたいものです。

本記事では、Webデザインを勉強する際の必須アイテム「パソコン」のスペックについて解説いたします。
※筆者はパソコン自体の専門家という訳ではないので、ざっくばらんに分かりやすく噛み砕いた内容を記します。

結論

とりあえず迷ったら下記を基準に決めてください。
値段はそこまで気にしないでも、以下スペックを満たしていれば問題ないかと思います。

  • メーカー:使い慣れているメーカーならどこでもOK。サポートが充実していると尚良い。
  • OS:Windows or Mac 使い慣れている方を選びましょう。
  • ストレージ:SSDで256GBあれば十分です。
  • CPU:i7-10700番台以上が良いと思います(ぶっちゃけCPUは古すぎなければ大丈夫です)。
  • メモリ:16GBは用意した方が無難です。
  • グラフィックボード:どの程度のモニターを使用するかによりますが、4Kのモニターを使用するならGTX1050以上のスペックがあると良いでしょう。Macの最新機種の場合はM1チップなので気にしなくてOKです。

解説

では解説していきます。
かなり噛み砕いて解説しますので「厳密には違う」ということはご認識ください。

メーカーについて

まずこれはぶっちゃけ何でもOKです。
DELLだろうがAppleだろうが、買い慣れているメーカーから購入するのが一番だと思います。
メーカーによってスペックが大幅に変わるなんてことはありませんので、安心していつものメーカーで買いましょう。

一点注意があるとすれば、メーカーのサポートが充実しているかどうか、という点です。
充実している会社さんの方が確実にメリットが大きいので、安心したい方はサポートの点を確認してから購入しましょう。

OSについて

OSとはオペレーティングシステムの略語で、パソコンがパソコンであるために最も重要なソフトのことです。

AppleからはMac OSが、MicrosoftからはWindows OSがそれぞれ出ています。
※他にもLinuxとかがありますが、そういった方はそもそもこの記事を必要としていないと思うので割愛します。

で、このOSは正直どちらでも良いです。
クリエイティブはMacの方がおすすめ、とか言われがちですが、使い慣れたOSを使いましょう。

ストレージについて

ストレージとは容量のことです。
どのくらい制作物が保存できるか、ということがこのストレージの数値で決まってきます。
実生活に例えると「デスクの引き出し」にあたる部分ですね。

そしてこのストレージも正直そこまで重要ではありません。
Photoshopの推奨値は16GBの空き容量があればOKで、これは現代の大抵のPCはカバーできています。
昨今のスマホでさえ、16GBない方がおかしいです。

また、数年後に足りなくなったとしても外部ストレージ(要するにUSBフラッシュメモリ)に保存すれば問題ありません。

ただ、HDDよりはSSDを選びましょう。
これはSSDの方がHDDと比較してメリットが大きい為です。
ちなみにメリットは以下の通りです。SSDの方がHDDよりも高額なため、下記メリットと天秤にかけて機能が上回るようでしたらSSDを選択しましょう(私的には多少高くてもSSDにした方が良いと思います)。

  • 読み書き速度が非常に速い
  • 外的衝撃による故障リスクが低い
  • 動作音がほぼしない
  • サイズが小さくて軽量

※どうでもいい話ですがHDDはハードディスクドライブの略で、SSDはソリッドステートドライブの略です。

CPUについて

CPUはパソコンの脳みそに当たる部分です。
実際に計算したり処理を実行したりしている部分がこのCPUにあたります。
実生活に例えると「作業をしている人」にあたる部分ですね。

Photoshopの推奨値として挙げられているのが下記文章なのですが、これは現代で販売されているPCであればほぼ全てクリアしているはずです。
>>64 ビットをサポートしている Intel® または AMD プロセッサー、SSE 4.2 以降の 2 GHz 以上のプロセッサー

ですので、ぶっちゃけそこまで大きく心配する必要はないのですが、PCの動作が不安定になるのが怖いという方は、最初に書いた通り「i7-10700番台」以上のものを買いましょう。
なお、Macに関してはM1チップであれば全く問題ありません。
※CPUについては色々複雑なので、どうしても心配ということであれば電気屋さんの店員さんに聞きましょう。

メモリについて

個人的にはメモリが一番大事だと思っております。
OSもストレージもCPUも、現在普通に売られているPCであればほぼクリアしているはずなので、相対的にメモリが大事という意味です。

メモリはパソコンが処理中の仕事内容を記憶させておく記憶装置のことです。
実生活に例えると「作業に使う机」です。
メモリが大きければ作業スペースが広く、より様々な作業を同時並行できます。

そして、メモリは確実に16GB以上を選択してください。
最近のPCは8GBを積んでいる場合が大多数かと思いますが、確実に足りませんので16GB以上は積みましょう。

Photoshopの他にアプリを一切使わないということであれば大丈夫かと思いますが、そんなことはWebデザイナーという職業では不可能です。
観念して16GB以上のPCにしましょう。

グラフィックボードについて

グラフィックボードはPCに装備することで画面の表示をきれいにすることができるものです。
Photoshopで低負荷な作業をする分には特に考えなくても良い箇所なのですが、スキルが上がってきて徐々に高負荷な作業をするようになったら確実に必要だと思っておいた方が良いです。
そして、グラフィックボードは外付けも可能ですが、あまり良いという話を聞いたことがないので、最初からきちんと搭載しておいた方が無難です。

また、高解像度のモニターを使ってデュアル/トリプルディスプレイにすることを考えている方は、やはり動作が重くなるので、搭載しておいた方が良いでしょう。
上にも書いた通りGTX1050以上のスペックであれば問題ありません。
なお、Macに関してはCPU同様、M1チップであれば全く問題ありません。

まとめ

改めてまとめると下記の通りのスペックにしておけば問題ないです。

  • メーカー:使い慣れているメーカーならどこでもOK。サポートが充実していると尚良い。
  • OS:Windows or Mac 使い慣れている方を選びましょう。
  • ストレージ:SSDで256GBあれば十分です。
  • CPU:i7-10700番台以上が良いと思います(ぶっちゃけCPUは古すぎなければ大丈夫です)。
  • メモリ:16GBは用意した方が無難です。
  • グラフィックボード:どの程度のモニターを使用するかによりますが、4Kのモニターを使用するならGTX1050以上のスペックがあると良いでしょう。Macの最新機種の場合はM1チップなので気にしなくてOKです。

あと参考までに私の作業環境も晒しておきますね。
下記でも私が作業できているので問題ありません。

  • メーカー:Apple
  • OS:Mac OS
  • ストレージ:512GB
  • CPU:M1 MAX
  • メモリ:32GB
  • グラフィックボード:M1 MAX

以上です。
いかがでしたでしょうか?
上記でこんがらがって分からない...という方はとりあえず「メモリは必ず16GB以上を積む」という部分だけ念頭にPCを購入いただければと思います。

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