こんにちは。
ウサギ塾 講師の綾瀬です。
読者の皆様はWebデザイナーに対してどのようなイメージをお持ちでしょうか。
PCとネット環境さえあればどこでも仕事ができる、おしゃれそう、仕事に困らなさそう...
様々な良いイメージがあると思います。
が、一方で悪い噂として、Webデザイナーを目指す人が増えてきたことによって「業界全体が飽和状態になってしまい仕事が無い状態である」と考えられていることも多いようです。
本記事では、その噂が本当であるかどうかについて個人的な意見を述べさせていただきます。
Webデザイナーを目指している人にとって、一つの指針となることができれば幸いです。
結論
結論から言うと、パイの奪い合いが発生していることは事実ですが、場所や人によります。
どういうことか?
説明する前の前提として、仕事が発生する場所・場面について知っておく必要がありますので、先にこれを説明します。
仕事が発生する場所・場面
Webデザイナーが仕事を取ってくる場所として良くあるのは、下記のようなシーンです。
- ①会社員デザイナーとして働く
- ②クラウドソーシングを利用する
- ③エージェントに仕事を紹介してもらう
- ④知り合いから仕事を貰う
- ⑤個人営業をかけて仕事を獲得する
この内飽和しているのは②のみで、
飽和していないのは①③④⑤です。
では詳しく解説していきます。
①会社員デザイナーとして働く場合
デザイナーとして転職活動を行なったことがある方はご存知かと思いますが、求人数は山のようにあります。
条件を鑑みないのであれば、Webデザイナーとしての働き口を見つけることは容易です(※当然ですが年齢や経験に応じたスキルは必須ですよ)。
そして感覚値ではありますが、この求人数は今後しばらくは減ることはないように思います。
なぜそう思うかは「Webデザイナー 求人数 変遷」などといったワードでGoogle検索してみると良いかと思います。
②クラウドソーシングを利用する場合
①〜⑤の中で唯一飽和している市場です。
なぜ飽和していると考えられるのかというと、これは実際に仕事を取ってこようと思ったらすぐに分かるかと思います。
クラウドソーシングのWebデザイン案件は確かにたくさんあるのですが、競争相手もその分かなり多いのです。
クラウドソーシング系の案件には、コンペ案件・プロジェクト案件・タスク案件とあるのですが、コンペ案件・プロジェクト案件は実力と実績が求められます。
特にプロジェクト案件は、登録者の実績から実力を判断するしかないので、初心者にはまずお呼びはかかりません。
また、そもそも全体的に単価が安く、デザイナー達がそれら低賃金の案件に群がって更に安くなっている状態が目につきます。
パッと仕事が目に付くことから、手っ取り早い印象があるのでしょう。
クオリティが二の次の制作物がコンペ案件に大量に応募されている様は、見ていて少し悲しくなります(世間的にデザインがそこまで求められていないのではないかという気持ちになるんです)。
以上のことからクラウドソーシング内のWebデザイン関連業は飽和していることが考えられます。
③エージェントに仕事を紹介してもらう
これは①でデザイナーの求人をかけている会社であれば③も検討していることが多い、と言う意味で、①同様飽和していないことが考えられます。
実力と実績がある前提でのみ仕事を紹介して貰える為、狭き門ではありますが、一度門をくぐれてさえしまえば安定して仕事をすることができます。
④知り合いから仕事を貰う
その知り合いの知り合いにWebデザイナーが大量にいる場合を除き、その知り合いから仕事を貰うことは難しくないでしょう。
⑤個人営業をかけて仕事を獲得する
④と似た話になりますが、この市場の人は「デザイナーに頼む」といった思考や「クラウドソーシングで依頼する」といった行動を取りません。
そもそもそういった仕事をきちんと認識していない為、営業をかけない限りそれらを自分たちでどうにかこうにかやり続ける人たちです。
そして個人的にはこの市場はかなり大きいように思います。
営業のかけ方などは本サイトが提供しているWebデザイン講座にて解説させていただきますが、自分で営業をかける能力があればしばらくは「飽和」とは無縁の状態でいられると思います。
まとめ
簡単にまとめると、人が集まりやすくクオリティにもバラツキがある②クラウドソーシング市場においては飽和が見られるが、それ以外の市場ではまだ飽和していません。
ただ、②以外のところから仕事を得るためには実績や実力、あるいは営業能力が必要になるため、Webデザイナーになりたての人にとっては「飽和」に見えてしまうのかもしれません。
なお、クラウドソーシングが悪いと言いたいわけではありません。
実績作り、仕事に慣れるための訓練としてはとても良いと思います。
ただ、主戦場にするには少し大変かなと思います。
以上です。
Webデザイナーになっても業界全体が飽和していては元も子もありませんが、とりあえず現状はそんなことはありませんし、今後もしばらくは大丈夫かと思います。
※個人的にはどんな業界にいたとしても、何かしら勉強・経験し続けていれば職にあぶれることはないと思います。職にあぶれそうだからWebデザイナーになる、という逃げの思考はできれば避けましょう。