Webデザイン初学者が最初に学ぶべきはツールの使い方ではない

こんにちは。
ウサギ塾 講師の綾瀬です。

読者の皆様の中で「Photoshopの使い方が分からないからデザイナーなんて無理」と思っている方はいらっしゃいませんか?
こういった書き方をすると「そんな訳ない」と考える人も出てくるかと思いますが、デザイン講師をしていると生徒さんのPhotoshopへの信奉がとても強いように感じます。

私は「ツールを使いこなす力」よりも「デザインする力」を伸ばすべきだとお伝えしていますが、意外とデザインを勉強したことが無い方は「デザイン」の勉強よりもPhotoshopといった「ツール」の使い方の勉強をしたがる傾向が強いです。

本記事では、なぜ「ツール」よりも「デザインする力」が大事なのかについて解説させていただきます。
Webデザイナーを目指している人にとって、一つの指針となることができれば幸いです。

結論

結論から言うと「デザイン」ができないとそもそも「ツール(Photoshopなど)」を使ってデザインすることができないからです。
Photoshopが使えたとしても綺麗なポスターが作れるわけではないということです。
綺麗なポスターを作れるようになるためには、どんな素材をどのように見せるべきかといったことをしっかりと考えなければなりません。

当たり前といえば当たり前なのですが、思いの他見落としてしまうようです。

デザインってそもそも何?

では上記のように「デザイン」を学ばずに「ツール」を学んでしまう人が多いのはなぜなのか。
それは「デザイン」がどういう概念なのかを理解していないからです。

wikiからの抜粋ですが、デザインとは下記の意味を示す言葉だそうです。
「審美性を根源にもつ計画的行為の全般を指すもの」

これをWebデザインに当て込んで考えてみると、下記のようになります。
「何らかの目的や問題解決の為に、必要な要素に機能性や情緒性を与えて、ユーザーインターフェース上にコンテンツを設計すること」

意味が分からない単語が出てきていたらすみません。
ですが、上記のWebデザインについてを説明した内容は、Photoshopを学んだだけでできるようになると思えますでしょうか。

機械は使える人が持っていないとただのガラクタです。
「ツール」はあくまでも「ツール」でしかないということを理解した上で学びましょう。

デザインの勉強の仕方

「けどデザインってどう勉強したら良いのか分からないんだけど...」
そういった声もよく聞きます。

Photoshopはツールなので勉強すべき項目がはっきりしています。
しかしデザインは臨機応変さが求められます。

例えば料理をしていて醤油がないとしたら代用品を探すと思います。
その応用力がデザインの現場では多く求められます。
レシピ本に醤油を入れろと書かれていたから絶対に醤油を入れなければならない、では通らないのです。

その前提で、私はとりあえずなんでも良いのでデザインの教則本を読むことをお勧めします。
例えばこんな本です。

初学者用のデザイン教則本であればなんでも良いのですが、1点気をつけるべき点としては、まだ「Webデザイン」の本は買わないことです。

なんでかと言うと、Webデザインの入門本はコードの学習もセットで付いてくる場合がある為です。
一つの本から複数のことを学ぼうとは思わないことです。
一つのことを学び取ることに集中しましょう。

デザインができない段階でコードの学習を始めるべきではありません。
なぜならデザインができないと、コードが書けても「良いデザイン」のサイトは制作できないからです。
デザインが意図した通りにできるようになれば、コードの書き方もすんなりと身につきます。

まとめ

改めてまとめますと「Photoshopを勉強する前に、まずはデザイン理論だったりデザインってそもそも何?みたいな所から勉強を始めましょう」ということです。
デザインが何なのかを知らずに、デザインするためのツールに手を出しても良いことはありません。
必ず目的を持ってツールの勉強をしましょう。

以上です。

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